IT立国インドを支えるインド人エンジニア

インド人エンジニアに学べ!

注目のIT立国インド

全世界が急速にIT化を進めていく中でも経済発展が際立っているインドは、IT産業が大幅な伸びを見せるようになり、世界からもIT立国として認められるまでに成長しました。インド人エンジニアの多くは、カースト制度の影響から職も思うように選べなかった時代を超えて、貧困から抜け出せるチャンスとしてIT職を目指して努力しました。数学に強い国民性に加え英語も準公用語ということもあって、世界に通用するエンジニアが育つ環境が整っているというのも追い風になっています。

注目のIT立国インド

際立つ経済発展

際立つ経済発展

成長著しいインドの経済を支えているのは、資源や低賃金の労働力などではなくIT技術です。世界がIT化に突き進む時代にあって、高い技術力を持つインド人エンジニアの市場価値は上昇し、これからも成長し続ける見込みのある安定した産業としてインドに定着し始めています。その背景には今は廃止されているカースト制度の影響があり、古くから伝わる職業にはなかったITという分野が出て来たことによって貧困層にもチャンスが広がったことが、結果的に経済を加速させる要因になりました。

IT企業ビッグ3

IT企業ビッグ3

インドには「ウィプロ」「インフォシス」「タタ・コンサルタンシー・サービス」と、ビッグ3とも呼ばれている大手IT企業があります。これらの企業はITがこれほどまでに盛んになるずっと前の時代に創業し、インド国内でいち早くIT分野への進出を果たしてきた企業でもあります。現在では、それぞれの企業が世界に数多くの拠点を構えるようにまで成長しており、IT業界においても絶大なる影響力を持ち、グローバル色の濃い大企業になりました。

インドのシリコンバレー「ベンガルール」

インドのシリコンバレー「ベンガルール」

インドのシリコンバレーとして有名なバンガロールは、「ベンガルール」という名称に変更されました。この土地に世界からIT企業が集まるようになった背景には、かつて世界中を大混乱させたY2K問題があります。当時日本でも2000年問題として話題になり、その日が近づくにつれて人々の不安と緊張が高まりました。そんな頃、英語もIT技術もあるインド人エンジニアに世界の注目が集まり、結果として多くの仕事がインドに入っていくことになり、現在のIT大国化へのきっかけとなりました。

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ハングリー精神を学ぶ

良く言えば奥ゆかしく、悪く言えば積極性に欠けるという気質は、日本人の多くに見られる傾向です。日本人の中にも積極的でやり手の人もいることは確かですが、世界で横並びに競争するとなると強いイメージがあまりないというのも事実ではないでしょうか。その点で、インド人が持つハングリー精神は日本人エンジニアにとって学ぶところが多いと言えるでしょう。今後世界で活躍したいのであれば、ハングリー精神が必須と言っても過言ではありません。

高騰するインド工科大卒の学生

国全体で幼い頃からの理数教育に力を入れているインドでは、ITに強い人材がどんどん育成されています。インド工科大学は世界でもトップクラスの大学です。高いIT技術を持つ人材が数多く在籍してきたという実績もあり、世界の大手IT企業がこの大学から人材を確保すべく激しいオファー競争を繰り広げています。学生に提示される報酬額はどんどん高値になっていき、最高で年収4000万円以上にもなる企業が現われているほどです。

インドのシリコンバレー「ベンガルール」

インドのシリコンバレーとして有名なベンガルールは、イギリスの植民地時代に名づけられた英語名のバンガロールから現地語のベンガルールに戻される型で改名されました。ベンガルールに世界のIT企業が集まってくる理由はいくつかありますが、インド人エンジニアの需要が高まったきっかけは、かつて世界中に不安をもたらしたY2K問題です。また、ITの研究開発分野の場合、税制上の優遇措置が後押しとなって世界中から企業が集まりやすい基盤が整っています。