インド人エンジニアが活躍するIT企業ビッグ3

インド人エンジニアに学べ!

IT企業ビッグ3

注目のIT立国インド

今やIT立国として世界でも認められているインドでは、ITエンジニアという職業に就くことは人生を豊かにするチャンスなので、多くのインド人が目指している職業でもあります。

IT企業ビッグ3
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インド国内のIT企業ビッグ3

IT企業ビッグ3

ITエンジニアなどの技術職は、多くの親達が自分の子供に強く勧めたがるほど将来性ある職業として注目されています。インドにはIT産業の発展に貢献してきた企業がいくつかありますが、その中でもビッグ3と呼ばれているIT企業があります。これらの企業は、まだITが今のように盛んではなかった時代から地道に事業を拡大してきた実績があり、これからもインドのIT技術を支えていく存在として活躍が期待されています。
では、ビッグ3と呼ばれるそれら3社について簡単にご紹介します。

ウィプロ

インド国内で学校やNGO団体を立ち上げて、国内の社会問題に対して積極的かつ具体的な行動を起こしてきたことで有名な慈善事業家のアジム・プレジ師が創業者のIT企業が「ウィプロ」です。本社はカルナータ州のベンガルールというところにあります。1945年に創業した頃は、幅広いジャンルの家庭用品などを扱う製造業でしたが、1980年代にはIT事業に参入し世界中に開発センターを設置して事業を推進してきたため、今ではIT分野がメインになっているインド国内で最も古いIT企業です。国内外の株式市場にも上場し、これまで順調に事業を拡大してきました。

インフォシス

「インフォシス」はウィプロと同様にカルナータ州ベンガルールに本社を置いている、世界でも有数のIT企業です。創業は1981年で、ナラヤナ・ムルティ氏という人物をはじめ総勢7名のメンバーでスタートした小さな会社でありながら、世界をターゲットに事業を展開してきました。当初は今のようなオフショア開発という形態が確立されておらず苦戦を強いられる時期もありましたが、かつて世界中を混乱させた2000年問題をきっかけに欧米企業からの仕事が流れてくるようになり、オフショア開発の大波に乗って一気に事業を大きくしてきた経緯があります。

タタ・コンサルタンシー・サービス

「タタ・コンサルタンシー・サービス」は、マハーラーシュトラ州ムンバイに本社がある大手IT企業です。インド3大財閥のひとつでもあるタタ財閥が運営していて、世界数十カ国にオフィスを構える巨大企業でもあります。独自のグローバルネットワークを強みとして世界の名だたるコンサルティングファームと肩を並べていますが、成長率は他の追随を許さないほどの勢いを誇っています。事業内容はITをはじめ様々な分野におけるコンサルティング業務を基盤としていて、世界中の1000社を超える大手企業を顧客に迎え、活発に事業を展開しています。

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ハングリー精神を学ぶ

良く言えば奥ゆかしく、悪く言えば積極性に欠けるという気質は、日本人の多くに見られる傾向です。日本人の中にも積極的でやり手の人もいることは確かですが、世界で横並びに競争するとなると強いイメージがあまりないというのも事実ではないでしょうか。その点で、インド人が持つハングリー精神は日本人エンジニアにとって学ぶところが多いと言えるでしょう。今後世界で活躍したいのであれば、ハングリー精神が必須と言っても過言ではありません。

高騰するインド工科大卒の学生

国全体で幼い頃からの理数教育に力を入れているインドでは、ITに強い人材がどんどん育成されています。インド工科大学は世界でもトップクラスの大学です。高いIT技術を持つ人材が数多く在籍してきたという実績もあり、世界の大手IT企業がこの大学から人材を確保すべく激しいオファー競争を繰り広げています。学生に提示される報酬額はどんどん高値になっていき、最高で年収4000万円以上にもなる企業が現われているほどです。

インドのシリコンバレー「ベンガルール」

インドのシリコンバレーとして有名なベンガルールは、イギリスの植民地時代に名づけられた英語名のバンガロールから現地語のベンガルールに戻される型で改名されました。ベンガルールに世界のIT企業が集まってくる理由はいくつかありますが、インド人エンジニアの需要が高まったきっかけは、かつて世界中に不安をもたらしたY2K問題です。また、ITの研究開発分野の場合、税制上の優遇措置が後押しとなって世界中から企業が集まりやすい基盤が整っています。