世界で求められるインド工科大卒のインド人

インド人エンジニアに学べ!

高騰するインド工科大卒の学生

インド人エンジニアの素晴らしさ

世界有数の大手IT企業は、優秀な人材を世界中から集めるため、激しい競争を繰り広げているという実態があります。インド工科大学は、世界でも最高クラスの人材を輩出している大学として、業界から熱い注目を浴びています。

高騰するインド工科大卒の学生
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人材価値は急騰している

高騰するインド工科大卒の学生

インド人エンジニアの素晴らしさは世界が認めるところですが、近年ではインド工科大卒の学生を獲得するために各企業の提示する給与が高騰し続けています。最高額を提示したのはオラクル社で、その額日本円にしておよそ4000万円という年収額でした。新卒で4000万円もの金額は普通では考えられないような金額ですが、それだけのコストをかけてでも人材としての価値があるという評価を受けていることの表れでもあって、いかにインド工科大卒の学生がエンジニアとして優秀かということを裏付ける結果とも言えます。そうなると、他の企業が一体どの程度の金額を提示しているかが気になるところですが、かの有名なグーグル社で3200万円、フェイスブック社で3000万円と軒並み大変なスケールのオファーが提示されています。
しかし、学生側はオファー額だけで就職先を決めるとは限らず、中には高額オファーの大手IT企業ではなく仕事内容が自分のやりたいことに合っているもっと給与の低い企業を選択した事例もあって、お金を積めばいい人材を絶対的に確保できるとも限らないのが大手企業の悩ましいところかもしれません。

インド工科大卒の学生の凄さ

世界的にも超エリート大学として有名なアメリカのハーバード大学を卒業した学生の初年度の平均年収額は約600万円です。日本人の大学生の新卒の年収で600万円稼ぐことができる企業はまずあり得ないので、インド工科大卒の学生に提示されているオファー額がいかに大変な金額かを理解することができるでしょう。大学そのものの世界ランキングを見てみるとインド工科大学の順位は決して高いものではなく、ハーバード大学や日本の東京大学や京都大学の方が圧倒的に上位にランクインしていることから、大学のランキングと学生に対する評価が必ずしも一致しないというのが現状なのかもしれません。

インド全体の現状

インドのIT教育や技術が世界レベルのものとして高く評価され高額のオファー競争がある一方で、その他の分野の大卒の平均的年収がおよそ40万円とインド工科大卒の学生との差が大きすぎるという現実があります。同じ大卒でもこれだけの格差があるということで、インド国内では過度な学歴競争が社会問題化している現状もあります。日本も先進国としてハイレベルな教育環境は整っているので、この先世界で勝負できる人材がさらに育っていく可能性を期待できるでしょう。

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ハングリー精神を学ぶ

良く言えば奥ゆかしく、悪く言えば積極性に欠けるという気質は、日本人の多くに見られる傾向です。日本人の中にも積極的でやり手の人もいることは確かですが、世界で横並びに競争するとなると強いイメージがあまりないというのも事実ではないでしょうか。その点で、インド人が持つハングリー精神は日本人エンジニアにとって学ぶところが多いと言えるでしょう。今後世界で活躍したいのであれば、ハングリー精神が必須と言っても過言ではありません。

高騰するインド工科大卒の学生

国全体で幼い頃からの理数教育に力を入れているインドでは、ITに強い人材がどんどん育成されています。インド工科大学は世界でもトップクラスの大学です。高いIT技術を持つ人材が数多く在籍してきたという実績もあり、世界の大手IT企業がこの大学から人材を確保すべく激しいオファー競争を繰り広げています。学生に提示される報酬額はどんどん高値になっていき、最高で年収4000万円以上にもなる企業が現われているほどです。

インドのシリコンバレー「ベンガルール」

インドのシリコンバレーとして有名なベンガルールは、イギリスの植民地時代に名づけられた英語名のバンガロールから現地語のベンガルールに戻される型で改名されました。ベンガルールに世界のIT企業が集まってくる理由はいくつかありますが、インド人エンジニアの需要が高まったきっかけは、かつて世界中に不安をもたらしたY2K問題です。また、ITの研究開発分野の場合、税制上の優遇措置が後押しとなって世界中から企業が集まりやすい基盤が整っています。